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ひとりごと

残念つづき/アン読んだ

なんかちょっと大変なんすよ
 おとといケータイが壊れて
(昨日の朝はまだアラームついてたのにもう息してないです)
 きのう足をくじいて・・・
 部屋の中を歩くのも大変で寝転がってます…
 今日は用事があったのにキャンセルしちゃった…最近迷惑かけまくりです><

 まあしょうがないよね!!!!(ひらきなおったよ)

 あすもゆっくりして、明後日には仕事行けるようにしないと><


***

 そういうわけでアンがやっと読み終わりました。
 以下感想だよ。読んだら出す、これ私の習性。


 マリラが主人公だって思ったしそうでなくても周りの大人(主に大人の女性)の話という感じはしますよね、ていうかうちはそういうふうに読んでよかったと思います。
 けっきょく子供のころから苦手だったアンがいま好きになったわけじゃないんですよね、そんなに嫌うほどじゃないけど、やっぱちょっと痛々しいw かわいらしいとか思うほどじゃないかもっていうか、その辺はハイジも同じなのかもw
 そう、子供の視点で子供に心を寄せることはできないということなんですよね。子供に関わる大人の方に感情移入をする、そうして共感できるということなんですよ。
 そもそもアンは女の子らしすぎて読んでるとうわーって引くとこありますね、この話は好き嫌い分かれそうっていうのもそういうとこ。空想しすぎるだけでも痛いのに(笑)、むっちゃ喋って止まらないし、しかも可愛い服が好きで、顔つきとか見た目をすごく気にするし人の噂もむっちゃする。そういう、変わった子っていう個性より、女の子らしさがすごいちょっと受け付けないとこあるじゃないですか(笑)。
 さらに物語最後のほうでは、アンがこの、無駄に喋りすぎる痛々しさをなくし、空想はしてもふつうの個性の範囲までに治まって、背も高く、誰からも愛され、外見も称えられるくらいになったうえ頭もむちゃいいんですよ。
 感情移入できるかーーー!!とw
 せめて外見はやせっぽちでそばかすだらけでかわいくない、「だけど魅力に感じる何かがある」人であってほしかった……。(勝手な希望を語りだしたよ…)
 一言でいうと、愛されすぎなんですよ!!!!!
 欠点があるからこそ愛せずにいられない。というのにすごい心よせられたのに、欠点がほぼなくなるってどうよw

 まあそれはいいんですけど本当にね、マリラが好きですね。ついに、最後の方になって、アンについてを「自分の娘」ってきちんと書かれましたね。あーついにこの表現使ったか!って思った。地の文だけど。
 なんというか、実の我が子ではない、孤児のもらい子が、本当の意味で我が子になるというか、そういう大人側の心理的な変化をずっと追ってきた感じです。アンじゃなくてね。それが、わたしにとっての魅力でした。
 原題はアン・オブ・グリンゲイブルス(緑の切妻屋根)なんですよね、この、緑の切妻屋根のおうちこそが大事というか、「ホーム」というのがものすごく大事にされてる作品だなと。マリラやマシュウにとっては元々グリンゲイブルスが我が家ではあったんだけど、そこに帰りたいといつでも思う、帰れば心を温かくしてくれると信頼できる拠り所みたいな、それはその家そのものの温かさだけじゃない、そこに居る人ふくめて(むしろこれが主要素)の安心感、心安らぐ場所という、本当の意味での「ホーム」になるって感じですよね。アンだけでなく、この二人にとってこそ、というのが大事で、この物語がそういうものと思ってなかったので、けっこう新鮮でした。
 マリラを筆頭に、アンに関わるひとがどんどんアンのこと好きになっちゃうのだけど、たとえば話を聞くだけですっかりアンを気に入ったという、気難しいお金持ちのミス・バーリーは(話す内容は言うほど特殊に思えなかったけど)、立派な家にアンを招いて数日もてなし、アンが帰ってしまうと、すっかり寂しくなって(それまでもずっとひとりだったのに、この時初めてそう感じた様子で)「アンのような子をいつも置いとけるなら、あたしだってもっとしあわせな人間になることだろうに」とかこぼしちゃうわけですよ。泣けるわー…人というものが自分にとって利となるかどうかしか考えずに来た当然の結果だというのに今ごろ、という感じで。
 つまりそういうモノにあふれてるお話でした。なんていうの、子供の存在がもたらす幸福というものへの賛歌みたいな。すごいよ。大人たちが気づかされていくわけで。
 アンはいろいろできすぎてるのであんまりあれだけど、例えば決して嘘をつかないとかね…まっすぐすぎるのでほんと…まあそれが魅力なんですけど。きっと。
 それでもアンみたいな子の可能性を信じて、温かく見守ってやるみたいなことができるものだろうかとは思う。実際、あそこまですぐ空想に耽っていろいろ忘れるような子供じゃ、いろいろとっても困難とおもうから。怒らずにはいられないし、それをまあマリラが請け負うんですけど、ちゃんと、叱って、それをアンが気を付けようとして、いつの間にか(笑)直ってる感なのはすごくよかったですが。マシュウも結局すごく優しくてアンの心の支えだけど、それだけじゃほんとにダメっていうか、厳しさでもってうまく社会に適応させるようなことをしてあげなくてはダメで、そういう憎まれ役はマリラが率先して買ってるんですよ。私子供の頃はマシュウが魅力的に思ってたけど、今はその情けなさ(もちろん、その温かさは必要不可欠な支えだけど!)とマリラの苦労が分かるw でも2人がいるからいいんですよね。それぞれのいいとこ悪いとこがあって、別々にアンを成長させてるわけで。叱るばっかりでも、甘やかすばっかりでも駄目、みたいな、なんだろコレ教育の理想みたいな話だよ。問題のありそうな子供も愛すべきところが必ずあって、それをどう見つけどう伸ばすかみたいな…。

 アンも結局自分にちょっと似てたり共感できるとこはあって、例えばちょっと髪のこといじられるとすごいキレるとかですね。大まかな話は知ってたけど(「にんじん」のくだり)、思った以上に怒りが唐突に表されますよね、異常。そういうとこは好きでした。そこへのこだわりのすごさね、絶対にここだけはどうにもできないという弱点みたいなね。でもなんかうまく治っちゃってちょっと悔しいです(笑)。
 教育の効果というか、愛情を与えそして与えられること、みたいなのをものすごく書かれていたと思います。その成果というかアンという人の成長のすばらしさはちょっと理想的だよなーって感じはしますが、マリラの視点で書かれたアンへの愛情の深さ(そしてそれをどうしても素直に表せないまたは表さない様)は、どれも本当に胸にくるものがありました。読んでよかったです。

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