力を持ってたら使いたい。
人ってそういうもんかなって、思って。
でも、それが正しくないって分かったら、まあまず、やめちゃうのが普通ですよね。
何でやめるかな。
周りとの関係を考えて、とか。誰かが傷つくから、傷つけたくないから、ってこともあるかも。
でもじゃあ、それらがなかったら?
ラアは、それらがなかったんだねえ。という感じ。
そういうものを描きたいと思っていて書いてきたなあと。自分が求めたいものをまっすぐ求める、善悪の枠組みを無視しちゃえるような強い意思と欲求。
ああ、でも、こういうの、むしろ意思は「弱い」と言われるかもしれない。私はそう思わなかっただけの話で。
カムアはその強さに惹かれちゃうんですよね。
自分をなくしていた、正気じゃなかった、というのじゃなくて。
世の中の正しさみたいなものと無関係に貫く己というものに価値を見出していて、自分はそれが弱くてないけれど、ラアにはあったので、自己投影して実現化を求めた、という感じ。
ただ普通はそうじゃない。
そんな強くなれないというか。
力があってもそこまでじゃないし意思も揺れ揺れで自己嫌悪に陥る。の、が、キレスなわけで。
キレスの方がすることがえぐそうなのに、ラアほど強い意思がないんだよね元々。ただ押さえつけられてたせいで恨みを募らせて反発心で攻撃してるだけ。
だから揺れる。怒りとか憎しみの感情で出してるわけで、でもそればっかりじゃないから そうでないときは、守りたいっていうか守られたいみたいな弱さがある。
だから支えがあるとそれにべったり縋ってしまうし、そうするせいで、支えが自我を持ったり自分を肯定しない瞬間があったら、思い切り恨んで攻撃してしまう。
人の弱さ。すごく普通の感覚だなーと思って書いてます。
で、カムア的には
「君が世界のすべてを敵に回しても、僕は君とともにある」
ていう感じなんですね。ラアに対して。
それでキレスに対してはケオルが、なんですけど、
「君が世界を敵に回すならぶん殴ってこっちに連れ戻す」
ていう感じだと思う。
ただまあ、実際なかなか連れ戻せないんだけど。揺るがすくらいで(殴るって彼の場合は言葉ですけど)。あと、俺がお前を殺す、とかまでは絶対に行かないw 迷い過ぎて関わらないとかになる系。ふつーだw そうまでして止めようとするのはシエンじゃないかな…。うん。いいお話になりそうだよ…。
その場の感情で動くからなキレスは…幼児みたいなもんだよね。なだめてやらなきゃいけない。
キレスがケオルに反応するのは、甘えられるからだよねふつうに。完全に捨てられる心配がないと思ってる。似たもの持ってるし…でも相手を完全に信頼できるほどの自尊心がないので試し行為しまくり。タイヘン。
ただキレスがラアみたいだったら…、ケオル何もできないってか、そもそもキレスを大事にするのは自分が必要とされてる感が得られるためなので、必要とされてないと分かれば気持ちも離れそう。
それに対してシエンの安定っぷりですよ。いや幼少期の環境とか違うから…でもたぶん元の性質が違って、シエンは周りを守ることで自分を保つとこあるとおもう。それはたぶんヤナセとかもそう。
なんか、うちが書くとこう、自己中なのばっかりに偏りがちでよくない>< 彼らにはほんと頑張ってほしいと思うんだけどなかなかうまく書けず…><
そうそう、
ラアは面白くて、自分の目的と関係がない時はもちろんみんなを守るんだよ。「みんなを」ね、それが誰であろうと同じ。みんな、ってまとめて思う。だってこの力はそれが可能だし、使えるならどんどん使う!
世間的な正しさはいい口実というか、自分に疑問を持たずにやれるので。
だから…、なんだろうなあ…。もし敵(ドサム)が、世界を破壊するような存在であったら、彼(ラア)は正義のヒーローになれたんだとおもう。この力、世界を変える力を、使いたい。という欲求があるだけだから。
でも違った。だから口実がなくなったというか。
ドサムは変えるにしてもそういう劇的な変化を良しとしなかった。命が犠牲にされすぎダメ絶対。彼は生きてるものは大事。これも「みんな」だけど。
ドサムとラアの近いところはこれですよね…。相手の個を見ない。まあそれでもドサムは周りに関心がありますけど(あと精霊ホテアが例外で、個として守りたいものになってたけど)。ラアはないね(カムアすら守る気がないというね)!
相手の個を見てそのうえ守ろうとするの、一番は水神デヌタですよね! はい!
あれですよ。守りたい、の気持ちにいまいち共感できないのでこうなってるんですw
あ、べつに私がそれを全くわからないってわけじゃないですからね!
たぶん。