タコピーの上巻だけを見た私の感想:
たこぴーかわいそううううううかなしいいいい
いろいろ感想とか目にしますし聞きますけど
そして女の子がどうのという話を聞いてる限りそこまでピンと来なかったけど
(ていうか表紙の女の子がタコピーって呼ばれてるのかと思った…)
読んでみたら、タコピーが普通にかわいそうすぎて泣いた。
どのあたりまでこの宇宙人に常識が通じるのかよくわからないながら、
大まかなことは理解できるけど、細かなその裏側までは、想像が及ばないタコピー(宇宙人であるためか、幸せな環境しか知らないためか)が
なんかすごく……なんか。
・・・そういうことってあるじゃない!
しかも、あとから気付いてしまうでしょう。自分がやっちゃったって。
それってものすごく残酷じゃない……!?!?!??!
やだーつらい。
私これ、ハッピー星人が人の苦悩に気づかないままどんどん残酷なことを積み上げる話かと思ってた。
そういうなんか、無知って残酷でしょ?っていう話なんかと思ってた。
いやいや、違うやん―。
無知そのものよりも、それを知っていかなければならない、残酷物語じゃん。
やだー。(と言いつつ悲劇に涙するカタルシスが大好き)
タコピー目線で読む限り救いが無さそうでつらいです
ぼくなんかうまれてこなければよかったっぴ…みたいなはなしになっちゃうのでは!?たのむよー…。
しかしそうだとして吞み込むしかない。
とても真実らしくていいじゃないですか…。かなし。
*
あとなんか
芥川の文庫がベッドのとこにあるので
なんとなく開いて読んだ『或敵討の話』がおもしろかった。
あーんさすがだわーみたいな。
適当に開いて読むだけでも引き込まれるって何よー。
あと、昔の武士の事なんかなんも知らんのでほとんど意味が分からんけど、話を読むのに差し支えないあたりオーヘンリとかのと同じ感じ。
私日本の話のなにが嫌って
知ってて当然でしょうみたいな顔して語られるのが苦手だからなの。
海外のだと、知らなくて当然と思って読めるからまだ大丈夫と思えるの。
(しかしそもそも面倒なので読みませんが)
でもだから苦手な日本が舞台でも書き方なのねー。
えーと
そうそう、全部は書かずに「想像させる」ことね。
想像させるのは大事だ、ということについて
けっこう反発を覚えていたのだけど(というのは、私がほとんど想像ができないためです)
こういう形なら。ていうかお話の面白さですごく大事なとこですよね(今更過ぎ)。
あー
いや、想像させるというのはさ、
それでも著者自身が答えを持っていて、それを「明確には書かない」というだけで
すべてを想像に任すとか、そういう話じゃないと思うんですよ。
(読者の想像に任せる、みたいなのがなんか意味わからないひと)
この話でいうと、最後の最後
墓の数+αを書く事で、誰がどうなってるかを想像させる、
「考えればわかる」というわけで
明確に言ってないだけで答えは書かれてありますよね。
『オブラディン号の帰還』でいうと
まああれははっきり分かるわけではないけど
光る貝をうばって逃げたやつらが人魚に襲われ
その人魚の背に貝があったりなかったりして
想像できるようになってるじゃない。
想像できるように、結んだら浮かびあがるように
点で描いているのがいいと思うんですよ
もしかしてこうなんじゃないか、って思わせて、そうだった、って分かるのが気持ちいいよね。
何を浮かびあがらせるか考えもしないで点ばかりうって煽るのって私は嫌いです。サイテーと思ってる(笑)。
(そういう私はせんでかいてて面白みもくそもないって話)
あ、どうでもいいはなしになってきたぞ
まあ何がうまいと思ったかって
「それからどうなるの」とつづけて思わせてくれたことですかね
あーこういうことなんだなあって。考えてなかったわ(笑)
でもそういう「引き」ってむちゃむずかしいよね実際。
引きがうまくて結果が悪いことも多いので
(それがすごく嫌で、引きなんていらんやろと思ってるとこあったw)
引きもその結果もうまいとかやっぱすごいです。
なんか「敵討」の話だと思ってたのに
それができそうにない形になった最後のほうがナイスクライマックスでしたよ。
こうなるとは想像できなかったわー。(感想)
*
とりあえずもう3月も終わりますね
ながいですね
わたしは天の牛の続きやってます。
前のとこが一番意味不明(自力でまともにできた部分がない)で、今回はまだわかる部分があります(部分がある、だけで全部は分からんけど、もちろん)。
もうちょっとでおわりそうです。
終わりがあるっていいですね。
終わりがないと頑張れない。いつもそうおもいます。