グリム名作劇場(30年以上前テレビでやってた)のビデオを
初めて全部見てました
昔見た『ツグミのひげの王様』とか『踊り抜いてぼろぼろになる靴』とか
好きだったので。また見たくなって買ったの。
昔ビデオで見てたのはその中の一部で
見たことないお話も多くて。
しかしあれですよね
いじわるな継母はみんな魔女だし
醜い化け物や動物はたいてい魔法かけられてるし
愛は魔法にうち勝つ唯一の方法だし
「私はこの国の王子です」→キス
だし
でも変なお話も多くて
『カエルの王様(鉄のハインリヒ)』もそうですよね
子供の頃見たときからずっと引っかかってて
この話、いったい何なんだ、と。
子供だったから意味が分からなかったのかも、と思って見てみたけど
やっぱ変。
あんなにカエルを嫌がってたお姫様が
投げて殺しちゃったと思って泣いちゃうときも
お父様に怒られてお城を追い出されちゃう、という理由で泣いてるだけで
なのにカエルが素敵な王子様になったとたん手のひら返し。
いやいみわかんねえよ!
でも意味の分からない話ほど気になるでしょ
「これってどういう意味なの?」って
ネットまわってみると
結婚とか性の話をほのめかしてるというのが多かったですね
あーそういうやつですか…
男女の社会的な役割の差
それを飲み込むことみたいな…?
(よくは分かってない様子ww)
そうやってみちゃうと
ラプンツェルなんか、過干渉で育てた子供の末路にしか見えないし
鉄のハンスは、はいはい父性というものよねーて感じだし
青ひげも、いるよね処女厨ーみたいにしか見えなくなる
(あの女の子が助かるの、何度見ても「めでたしめでたし」ではないよなあ…ともやもや)
しかし
わけが分からないお話が多いのに
どうにかわかるお話に仕立てててすごいよね
よく感じることだけど
お話全体の筋が通っていたり意味があるかどうか、よりも
たいてい、その瞬間瞬間「面白い」と感じさせることができるか
それだけで十分というか
むしろお話には「それこそが」大事で
筋を通すことより、いかに演出するかなんだよなって
お話は感情をわかせることが大事で
何を語るかはそこまで大事じゃないのに
逆に考えがちな自分。
まあそれはそれでおいといて
実際にはこれは何を表現しようとしてるのか、って
考えるのがいまは楽しくて
エジ神話も一緒なのよね。
グリムとかああいうお話は
古代エジプトでも似たようなものが語られてるみたいな
世界中に似たような話があるみたいな研究があるみたいで(なんていうのか忘れたわ)
そういうのも面白そうだなあ、
そうやって広く見れば、何が言いたいかをあぶりだしやすいかもなあ、と
おもうんだけど
似たような話しか(人間には)想像できないだけで
実際に語りたいことは違っている可能性とかもかなりありうるなあと感じることがあるので
「同じ系統の話」でまとめてしまうのは怖いとこもあるよなと思ったりしますよ
何のことを表現したくてそういう話にしてるのか、意味が分かる、のは
やっぱ、謎解きみたいで楽しい。
けど、
人間の社会的役割について、よりも
宇宙や自然のことをあらわしてる
神話のほうがやっぱ楽しいなあ私。とかちょっとおもったりする
ていうのはたぶん
宇宙や自然の形は、今でも変わらなくて
その、私たちも知ってる現象を、どう見るか?という楽しさがある。
けど
社会の役割は、時代が変わると変わっているし
のみこめないこともおおくて。
過去のこととか、現代もだけど、
ひとの社会みたいなのに、あまり興味が持てないせいなのかも…。
とか、いう、言い訳、を、考えだしましたよ(笑)