昨日の話ね
いろいろ人の意見見にまわってたんだけど、
恋愛、とか、愛、とか、それぞれの言葉をどう定義しているかで違ってくるんだなあみたいな感じになったよ。
私は特に、恋愛には苦手感があるので、
心の強い結びつきを「恋愛」にするのが厭なんだよね。
恋愛を肯定的にとらえて、広く「信頼し合い、相手を思う」みたいに考えてると、「これは恋愛と言えるはず」という意見になるみたい。
つまり、「恋愛」に否定的な印象があるか肯定的な印象があるかで、解釈が違う。
もしくは「恋愛」のくくりによって違いが出る。みたいになるのかなー。
とにかく一般論とかまとめるの私には無理なので
自分がどう受け取ったかっていう主観を書いておこう。
私がバナナフィッシュを読んだのは小学・・・4年?くらいからだったと思う
親の会社から二冊雑誌が支給されるというのがあったらしくて(最近聞いた)
母のチョイスで「別冊少女コミック」がたまに家にあった。なんか定期的じゃなかったというか、話続いてなかったような気がするが。ちなみにもう一冊は女性自身です。
(母の趣味なのか、私に読ませる気だったのかは聞いてなかった…母の趣味と思うが…読んでたっけ)(私がチョイスしたのではなかったはず…私はドラゴンボールが見たかったし…と言っても、アニメでやってるものが漫画雑誌で先に連載されているというのをまったく知らなかったです)
赤石路代さんのファンで、「姫100%」とかすごい好きだった。
そのころもうバナナフィッシュ連載してたのかな? 気に入った、ピンときたやつしか見なくて、当時から「絵が気に入るか」みたいなのがすごい大事だったもので…。そして目がキラキラして服がひらひらするやつが好きなのよ。元々少女漫画寄りだった…。
ちょっと後の話になるけど、おおや和美さんの絵とかみたいなのがちょうど好みに合う感じだったと思うんだよね。あのひともBLに行ったしさもありなんて感じ。
そういう意味では、絵でピンときた感じでは絶対にないよね。
だって男の子みたいな絵だったんだもん。目は小さいしさ。
なんかちょうど英二が捕まるシーンあたりから、読みだした覚えがある。はじめの方とか、話しの流れは、だから全然わかってないんだよ(大人になって初めから読んで、絵がもっと男っぽくてびっくりしたわ)(しかも話フクザツだし…私が理解できるかっていうw)。私そもそもそういう理解力低かったと思うしw
捕まるとかっていいじゃん。だいすき。(笑)そう私の好みです。わら
私の中では英二は「弱い」。アッシュが「強い」。強いほうが年下でってのも面白かった。英二は何もできないのに頑張ってる印象だったし、お前余計な動きすんなよって思うとこもあった。(笑) 彼がアッシュを想うために必死になっている、というところはあまりぐっときてなかったようでスルー(笑)。
アッシュはあんな頭良くて強くてカッコいい、ほぼ完ぺきなのに、どうしても越えられないトラウマがあって、そこ突かれると激弱なところがいい。そしてそこを突かれまくる。かわいそう。
そして何より、その一番きついところを、弱いはずの英二が癒せる、彼にしか癒せないというのが、すっげーツボでしたよね。
精神の強さっていうのか。強い、の方向が違ってて。
いろんな形があって、ちょうど二人の中でしっくりきたんでしょうなあ。
そうです私英二派です。アッシュが好きとかじゃない。ふだんよわっちいのに天才アッシュを唯一癒せちゃう、超限定的特殊能力者な英二が好き。そういうかんじ。
ビジュアルで言うとユエルンあたりがぐっときてたと思う。チャイニーズビューティーはいいぞ。男だからええんやで(力説)。まあ好みの話で。
彼もなんかかわいそうな子だったと思うんだけど、たくましい精神力と頭脳でうまいこと生きてて。傷ついても表に出せないしそういう生き方みたいな。本当は孤独で助けが欲しかったけど(だから助けのあるアッシュが許せないというか、同類と見てたアッシュを助けようとする英二がむかつくわけ)、でもどうにかできてしまうのでどうにかして結局孤独なまま。かわいそう。でもまあいいや(ええんか)。
強い子と金髪には興味がなかったんや…ごめんアッシュ。
黒髪はいいぞ(そこ?)
(以下、バレあるよ)
そうそうこの話大事なのはラストなのよ。
ふたりくっつかないじゃん。幸せに終わらない。こんなの幸せに終わるわけがないわけで。
「いい話」に仕上げなかったところが最高に好きです。
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最近は、少年漫画より少女漫画のほうが合うなあとしみじみ感じてる私ですが
結局同じ恋愛をかくにしても
少年漫画は現実のリアルに合わせた展開、「やりとり」を描きがちなのに対し
少女漫画は、心理的交流を描く感じがあると思うんですね。いやどっちかってと一方の心理を掘り下げて、相手の反応をどう受け止めるかみたいな描写が多いかも。
ある意味、大した動きもなくぐじぐじやってるじれったさがあるのかも。
そういうわけで、すっごくアクションが多い漫画だけど、結局メインテーマがそういう心理的交流である以上は、少女漫画レーベルが適していたのかなあとかおもうです。
しかし恋愛ってよくわからん……。
読んでてぞわってなるときとならんときがあるのも分からん…。
マロニエで言うと
エレオノーラと眠くないは正直ちょっときつかった(笑)んだけど、
獣使いとシロネンちゃんは良かった。
たぶん獣使いが恋に自覚的でないのがいいんだろう。
彼にとってシロネンは「鳥」で。彼にとって元々鳥って動物の中でもちょっと特別なのかな? いつも気にしてくれてた人と関係があるから。このへんはちょっと曖昧だけど。
「女の子」を愛したんじゃないんだなって感じがよかったんだよ私の中でさ。たぶん。
ていうかエレオノーラは私の苦手な系統の子で…。
つまり「強くて男勝り」だけど「恋を自覚してる」のが。これはもう個人的なやつなので。
恋愛を自覚してるのこわい! 自分がそうでないので、当たり前のようにそうしてるキャラクターはちょっと苦手になりがち…。
しかもたぶん、男勝りってことで、自覚してない可能性を考えられるのに自覚してたっぽい(ていうか自分で微妙に分かってない感じあったかもしれん)とこが。よくない意味で刺さる。イタイ。
男の子に手を握られてなんかあれっ…なんかちょっとモヤッ…って思うとか。
自分になかったので、・・・ていうか三回くらい読んでその時のそういう描写がそういう意味だって気づいたときにうわーってなったw
そうです自分にない感覚は読んでも理解できませんww
しかしリアルなんだと思う(そういう感覚の人がいるとは考えれば想像できる)。だからこそ「自分では決してない」という感じがすごくて、うわーってなっちゃうのかも。
よくよく読んで、そういうことなのかな?って、わかったりすることもあるんだけど、だから自分は「そういうコトをそういうふうには捉えられない」ので、お話の中のキャラクターが「そういうふうに捉えられてる」ことに圧倒されてる感じがあるかも。
私は思わないことをその人が思うので、感情を入れることに拒否反応を示してしまうというか。
まだ、「そういうコトしそう・思いそう」と(自分はしないとしても)想像できるなら、「あーハイハイ」とか「あるよねー」くらいで読めるんだけど、
自分がすっとわからないようなほのめかし(心情の表現はどうしてもほのめかしが多いですよね)のとき、あとから気付かされるのが…。
分からなかった恥ずかしさと、「あれ」を「そう解釈する」という驚きと、そういう発想に対する恐れ?みたいなのがあるです。
異性と仲良く話すだけで「付き合ってる」とされる恐怖とかに近いかも…。
なんで仲良くしちゃだめなんかみたいな。付き合ってないと仲良くしちゃだめなんかみたいな。
そういう感情が思い出されるというか。(特に異性で)仲がいいと、そう捉える「のが当たり前」なのかっていう、そういうもやもや?
なんだこれ。みたいな。
だからなんか 男女の深いつながりだとたいてい「恋愛」に持って行かれるだろうと想像つくので(というかそもそも自分がそういうふうに疑いがち、そうでないものが「ほとんどあり得ない」と思ってるというか…)、
自分にとって大事に思う感情的つながりは、絶対に男女では書きたくない、というのがあったりしますよね。ありましたというか。
男女で描いたら「絶対に誤解される」怖れみたいなのを持ってるというか。
でも今頃は同性で書いても同じじゃん。ははは
分からないってやっぱ嫌だよね。なんか…取り残されてる感じする。
でも自分が問題なんじゃあしょうがないよなあ…。
お話読んでそういう気持ちになるのはちょっとつらいよな。