逆転裁判4そこそこ好きな私ですが
あまり評判よくないことは知っています。
しかし、あれは実は神ゲーだ!と主張する考察動画を見て、
思うことがあったので、ちょっと書いちゃう。
まず、なんでそんな評判悪いのか?は、
「なるほどくんが主人公でない、どころか、まるで別人になってしまった」ことへの抵抗感が一番大きいのかな、と思っていました。
(実際それがかなりあるとは思う)(私自身は、前も書いたけど、そういう「転落」はありうると納得できたので…)
でもどうも、それだけじゃないというか、
・ユーモラスなキャラがいない。こと
・展開に爽快感が(今までに比べて)あまりない。こと
も、けっこう大きいのかなと気づいて、
それは、言われてみれば、たしかにその通りかも、と。
個人的には、
逆転検事も推せるくらい、ちょっと落ち着いた展開も好きなので、
たぶんそのあたりが自分は引っかからなかったんだろうな、と思った。
話の複雑さゆえに、ちょっとやりにくさを感じさせ、評判が落ちたのもあるかもしれない。
そういう難易度のバランスも評価のうちとおもうので、「理解できないのがおかしい」という指摘はどうかなと思うけど、
全体的には動画の解説すごくて、ここまで理解してなかったなあと思わされた(本当にそうかな?と思うこともあったけど)。
ただひとつ、
この作品を発売当時に手に入れ、
(シリーズファンなので)前情報も入れてた人間として、
この作品は、日本で「裁判員制度」が導入されると決まったころに作られた
ということを抜いては語れないのではないか、と思ってます。
それを紹介というか、その「メリット」を伝えるものとして、作られていると認識してたし。
買うときにそれを意識して買ったし、playした。
そして、そういう意識でやっていた身としては(途中忘れかけてたけどねw)
はじめの、なるほどくんの証拠捏造も、
最後の展開も、
ものすごく納得できたんですよね。
つまり、
法廷とは、実際にはゲームのように「真実を追究する」場ではない。
という事実があって、
逆に真実が分かっても、法では裁けない場合がある。
という問題点を取りあげ、
それへの対処というか、そういった問題をどうにかするために、「裁判員制度」があるんだ!
・・・ということを、ゲームを通してすごくわかりやすく示してると思う。
でもそれが、爽快感を削いだという面はあるかもしれない。
むずかしいよねバランスって。
個人的には、なので、最後の展開はすごくしっくりきた(何を示そうとしているのかが分かったので、スッキリできた)。
こういう結末に持って行くために、ここに収束させるために、それまでを組んでいるんだ、みたいな。
そうみると、けっこうスッキリできるんですが。私は。
でも、手応えや爽快感、ノリの良さなどを求めると、ちょっと違うかなという感想になるのは、わかる気がするかも。
正直3だって内容の辻褄ーっていうかいろいろ粗はたくさんありますよね。でも「なぜ」そうしたのか、がいろいろ分かってきもちいい。それまでのはなしがここに繋がる!!みたいなの。
そういうのあるの最高。
言いたいことがびしっと伝わって、納得できれば私は気持ちがいいんだ…。
逆に、雰囲気でなんとなく見せようとしているけど中身が納得いかない、場合、すごい嫌になっちゃうです。
遊ばせてほしい、楽しませてほしい、けど、
まず主張があるなら、それをきちんと聞きたい。ので
物語があるものは特に、雰囲気だけで作ってあるのは苦手です><
エンディングが多いのも同じ理由でちょっと。言いたいことをきちんと示してよ!とか思う方です…。